仕事55日目。

コンクリート製品を作る最終の工程として「養生」と言う工程がある。単に型枠にブルーシート掛けて木材か何かで飛ばないように固定するだけであるが。
しかし、これだと固まる時期の調整が全くできないので実際には蒸気をシート内に送り続ける。この蒸気はシート外との気温差などで結局は水溜りになる。朝、まず型枠からシートを外すわけだが、足元は水溜りになるしシートの内側にも水がいっぱい付いている。そのシートを畳んで仕舞わなければならない。シートを畳むと新しい軍手も直ぐにびしょびしょに濡れてしまうのである。


さて、この仕事で使っている工具の大半は空動(エアーツール)である。電動ならぬ空動、つまりポンプから供給される圧縮空気を動力源として駆動する。具体的な工具を挙げると、インパクトレンチやグラインダーなどの回転系、削岩機、果てはエアーノズルまで。徒の圧縮空気と侮るなかれ、これらの工具はかなりの強力なパワーで駆動する。
こいつの利点は水に強い、モーターを搭載しないから軽い、と言ったところである。軽いと言っても工具自身のパワーで自己分解されては困るのでそれなりに頑丈である。頑丈であるからよく使うインパクトレンチは重量が4kg程ある。
こいつらだけの難点と言えば空気が排出される事である。ホースの取りまわしも面倒だが電動工具電源ケーブルよりぞんざいな扱いで構わない。よく使うインパクトレンチは排出された空気が手に当たる。最近は朝冷えているので軍手をしていてもなかなか辛い物がある。


今朝なんかはシートの水で濡れた軍手が排出された空気で凍ってしまった。これには流石に驚いた。
これが書きたいが為に一々説明をしてしまった。これには流石に疲れた。