箱詰め仕事 21日目。(休出)

日曜だと言うのに仕事である。工場に行ってみると沢山の人が休日出勤していた。その人たちの話し振りからすると、今週だけでなくほぼ毎週日曜は出勤しているらしい。その上、サービス残業までしていたりする。
こう言う仕事中毒とも言える人たちが居る一方で、NEETと呼ばれる人たちも居る。経済構造上は仕事中毒者がNEETを養っている事になるのか……。なんとも皮肉な物である。


さて、NEETを養っている連中が居る一方、マスコミに登場する、仕事が無い、仕事が無い、と嘆いている人たちも居る。そう言って嘆いている人たちは主にリストラされた人たちである。
しかし、こうして見てみると、現に仕事は沢山あるではないか。結局、リストラ前と同程度の給与を希望して、仕事を選り好みしすぎだから仕事がないと錯覚してしまうのである。終身雇用と言う悪しき制度の下、年を重ねただけで得た給与と同じと言うのは、土台無理な話である。生活水準が維持できないと言うのならば、生活水準を下げれば良いだけの話。少なくとも、人並みな生活は十分に送れる筈である。


こう言うと問題は就労者だけに思えるかもしれないが、雇用者にも問題はある。
まず、サービス残業を無くす事。残業は通常時に比べて人的単価が高いので、残業をきちっと付けると雇用者はその対策をせざるを得なくなる。生産数を減らしたり、人的資源を増やしたり。製造業だと、夜勤者を入れれば昼と同じ機械が稼動させられるので、かなり有用である。
また、サービス残業をすると数値上の生産能力が過大評価されてしまう。その数値を元に生産計画を立てると、半ば残業が強要されてしまう。その残業がサービス残業となってしまうと……。生産計画数が一定のラインを保っているとまだ良いが、突発的な需要などが有った時に、多少の残業を要求する余地がなくなってしまうのである。


つまり何が言いたいのかと言うと、もうちっと人を入れてくれないかなぁ、と言う事。