「君のための物語 *3」読了。

妙にお堅い文章だなぁ、まぁ新人だしなぁ*1、と期待せずに読み始めたわけだが、これはやばい。良い。
まず、レーイ氏の奇妙な人柄に惹かれる。彼は何者だろうか、と気になって悶々と読み進めていたら、なかなか意外な形で第一章終了。読み物としては、ここで完結している風だが、なんとまだまだ続きがあるではないか……。
そんな感じで二章、三章と読み進めるものの、レーイ氏の素性はよくわからないまま。だが、それがまた良い味を出している。こんな時、月並みな表現しか出てこない己の語彙の貧困さが惜しまれるが、面白い。心打たれる優しい物語だ。
この作家の今後が楽しみになってきた。

*1:作品のクオリティと、新人かどうかは全然関係ない。あるはずない。